妊娠出産にまつわるトピック、その2:予期せぬ妊娠

ちょっと微妙なトピック、しかも長くなりますが。。。予期せぬ妊娠に直面した場合について、この街でどんな対応が可能かということについて。

(選択できると思う場合)実際の選択肢はおおまかに3つですが、以下4つ挙げます。
1:継続(順調に行けば、産み、育てる) → 産婦人科にかかり始めます
2:中絶(産まない、育てない)→ 中絶できる施設を探す必要があります
3:養子に出す(産むが、育てない)→ 養子の斡旋をする組織と連絡をとり始めると良いでしょう
4:どう状況を判断したら良いのか、どう考えたら良いのか、悩んでしまうような場合 → 相談相手が必要?

素直に新しい生命を喜んで受け入れられるのであれば、そんな幸せなことはありません。でも、その生命だけでなく、他のすでにある人生にも影響があるため、なかなか受け入れられなかったり、結論が出せないことも、当然起こり得るでしょう。

今回は「4:悩んでしまう場合」を中心にお話したいと思います。(昨夏、こういったことで悩み、自分なりに調べたこと、感じたことを少しでも共有できればと思い、この記事を書くことにしました。)
悩んでしまう、ということは、少なからず中絶を意識しているという前提になります。日本では、母体保護法(’96年以前は優生保護法)という看板が掲げられている産婦人科指定医に中絶手術をしてもらうようですが、米国ではプロライフ/プロチョイスの対立がはっきりしていることもあるのか、少なくても市内の産婦人科では中絶は手がけません。「産むつもりの妊婦検診を手がける」のがマタニティ/女性クリニックの役割のようです。「産まない可能性もまだあるのですが…」と問い合わせたら、「それって中絶する可能性もあるっていうこと?うちではそういうの取り扱わないわよ。産もうという意思がはっきりしてからまた連絡して」と言われました。

ここで簡単にプロライフ(ここでは、生命尊重派→中絶反対派という意味で使います)、プロチョイス(同様に、選択権尊重派→中絶賛成派)について、ご参考までに私の立場を。かつては「どちらかと言えばプロライフかな...」と思っていたような気がしますが、今は「自分はプロライフ、またはプロチョイスである」という風に断言ができません。また他の人の決断に、思う事感じることがあったにしても、必ず時も責任が取れない以上、「あなたこうすべきよ」とは言えないと思っています。人生の全てがそうであるように、決断や答えも、一つの道だけが正しい、とも思っていません。でも、安易な中絶は好まず、どちらかというと、生命を大切にしたいという気持ちもあることをご理解の上、読み進めて下さい。

さて、では妊娠/中絶問題をどこに持って行ったら良いのか。Pregnancy(妊娠)が危機になり得るとの理解でPregnancy Crisis Centerと呼ばれるところが、この街に二つはあります(避妊や性病等の相談にも応じてくれますが、今回は妊娠をメインに話を進めます)。どちらの組織も、CSUすぐ脇にありますが、
A: Planned Parenthoodはキャンパスの西側、
B: Alpha Centerはキャンパス東側にあります。
ロケーションも対称的なら、立場やアプローチも、この両者はずいぶんと違います。そのため、どちらに足を踏み入れるかで後に結果が変わってくることもあり得ますので、その辺りを少し詳しく(個人的主観も交えながら)ご紹介します。

A: プランド・パレントフッド=Planned Parenthoodは、プロライフの過激組織からかつてよく標的にもされた、中絶を手がける国内最大手組織です。中絶をする意思が強固である場合、こちらに行くのが一番無駄がなく、スムーズに事を運んでもらえることでしょう。女性が自分で選択する権利がある、というプロチョイス組織の代表でもあります。「あなた自身の(中絶の)決断を私たちは全面的に応援をするわよ。周りに声に翻弄されることなく、あなたは自分で自分の身を、人生を守るために、自分で決めたらいいのよ。そのための相談にも乗ったりしますよ。」という感じでしょうか。ただし注意点としては、こちらに行ったからといって、明らかに意に反して中絶を強制されることはありませんが、あれよあれよという間に事が進み、ベルトコンベアーに乗せられたように気がついたら終わっていた、という結末になる可能性が高そうです。初めの診察で妊娠しているかどうかを確認する時、胎児に情が移らないように、あえて超音波画像を見られないように配慮している、とも聞きました。紹介してもらえる相談相手は、中絶を経験したことのある人からの「大丈夫よ、自分の決断をを信じなさい、私もおかげさまでこんなに元気」的なサポートが得られる様です。そしてビジネスとして、非常に割り切った感がありますので、術後のフォローは期待できません。また術後30分間、ナースコールも何も無い状態で放置されて憤ったという友人もいました。ですから、ご自分のサポートネットワーク、フォローできる仲間をしっかり確認してから、行くべき所の様に感じます。

B: それに対してアルファ・センター=Alpha Centerは明らかにプロライフ組織です。地域のキリスト教会が出資をし、医師や看護婦を雇い、ボランティアも駆使し、できるだけ中絶を防止するお手伝いをする組織でしょう。「あなたが最終的に決めることではあるけれど、できることならあなたの妊娠が継続され、中絶しなくても済むように、必要な情報を提供します、また私たちがお手伝いできることは極力します」、という感じです。でアルファ・センターでは、妊婦(または男性側)のカウンセリングから入り、利用者がどういう状況、立場にあるのか、この妊娠をどうしたいのか、どういう所に行けばもう少し詳しい話が聞けるかなどなど、相談に乗ってくれます。そして望むのであれば超音波検診までも、してくれます。(こちらは画像は、しっかり見せますー実際、情が移ります)。カウンセリング、超音波検診は一度の予約で全てその日のうちに行われ、再度のフォローアップカウンセリング、超音波なども全て無料でしてもらえます(当時)。「誰にも相談できない、中絶するしかない」との思い込みのある場合には、養子縁組団体の紹介、検査のサポート、カウンセリングや相談相手として存在し、結果的に命を継続することになったら共に喜んでくれるなど、中絶を思いとどまらすことのできる面倒見の良い組織とも言えるでしょうか。ただし、それがため、やっとの思いで中絶をする覚悟を決めて行ったのに、その方面での心理的サポートが得られず、逆に罪悪感ばかり大きくなり余計に傷ついた、などという利用者の声があるのもよく理解できます。

中絶は一度してしまうと、命を取り戻せません。迷っている背後に、生かす方法が無いものか、という願望が少しでもあるかもしれないということなら、ぜひアルファセンターに。今の自分には中絶がベスト、との決意が固く、迷わせるような意見を聞く必要が無く、術後サポートも確保できる、ということであって一定期間内であれば、プランド・パレントフッドに行かれた方が良いのかもしれません。(一定期間を過ぎると、中絶するのにデンバーまで行く必要が出てきます。)これから選択をしなければいけない方がいるとしたら、似て非なるこの二つの組織、慎重に近づいて欲しい思います。

日本語で相談できる相手が欲しいという方へ。当サイト管理者は、専門の訓練を受けてはいませんが、多少のお話を聞くこと、ご相談に乗る事などならできます。また市内のC.D.さんも、相談相手、通訳、他のリソースへの橋渡し役など「喜んで無償でお手伝いしたい」と言ってくださっています。私自身、CDさん他、何人かの信頼できる方に話を聞いてもらったり祈ってもらったりしてもらいました。どんなにか心強くありがたかったことでしょうか。最終的には、中絶をせず、生命を育んでいこうという決断に至りましたが、それは、自分自身を探る中、人の体験を聞く中で、「自分にとっては」中絶をした場合の中長期的に精神的・心理的な負担が産む場合に比べて大きくなりそうで、中絶を許容できる自信がなかったからです。産後の中長期的な不安が無いというわけではありませんが、今では一ヶ月後に出産が迫り、産めることになって本当に良かったと思い、赤ちゃんに会えるのがとても楽しみです。

違う結果を選ばなければならない方もいるかもしれません。CDさんも私も、組織として、プロとして、フォローができるわけではありません。でも重く苦しい決断を迫られている方がいらっしゃるのなら、少しでもその荷を軽くするためにお手伝いができればと願います。現在のことでも、過去のことでも、悩んでいらっしゃる方のために、(ご希望とあれば、二人ともキリスト教系ですが)お祈りすることができます。どの様な結果を選ばれるにしても、辛いのを一人で抱え込んでしまわず、ご連絡ください。

C.D.さん連絡先:<Chizumd(あっと)comcast(どっと)ねっと>
管理人:<mitsukoki (あっと)Gメール(ドット)コム>

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One response to “妊娠出産にまつわるトピック、その2:予期せぬ妊娠

  1. すばらしい情報提供をありがとうございました。
    妊娠は女性にとって特別なものと思います。
    また継続するかしないかという選択も時には起こりえることだとも思います。
    女性だからこそ共感できること、そして体験したからこそ助言できること・・・多々あると思います。
    繊細な内容だけれども、こうやって共有、提供してくださることに感謝します。

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